オタクのメモ

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響け!ユーフォニアム3 第四回『きみとのエチュード』 感想メモ

はじめに

あらすじ

  • 公式サイトより引用

初心者も少しずつ上達し、部の雰囲気も好転。サンフェスとコンクールを並行で練習するハードな日々だが、皆前向きに取り組んでいた。
しかしそんな中、求だけは不機嫌さを隠そうとせず、周囲も気を遣う始末。
緑輝がフォローするも、求の頑なな態度は変化しなかった。
そしてサンフェス当日、北宇治高校の前に演奏するのが求の出身校・龍聖学園で――。
第四回 あらすじ | TVアニメ『響け!ユーフォニアム3』公式サイト

シーン別

OP~お墓参り

  • ReCoda(宇宙一良い曲)の後に映ったのは、墓。
  • 「月永家」と書かれたそれの前に爺さん含む三人と、距離を取る求。間を分かつように側溝が映ります。関係良好とは思えない状態ですね。
  • お墓の傍では『愛の挨拶』がラジカセから流れています。さてどういう意味なんでしょうか……。

練習~帰宅

  • サンフェスに向けての最後の追い込み練習。その途中で佳穂に怒鳴る求。月永呼びをされたことによる怒り。
  • 奏も「月永」としっかり発音。『誓いのフィナーレ』のときからそうですが、奏から求への矢印もややこしそうですね。
  • 緑も、求の態度を心配している様子。先週家の用事で部活を休んでた、というのが冒頭のシーンのことだったのでしょう。爺さんの正体もここではっきりと言及。
    • 吹奏楽界(?)に詳しい部員は既に気付いていたようですが、葉月みたいに知らない人が大半だったんですかね。

サンフェス 本番前~本番

  • 立華高校がガッツリ描かれていてすごい!北宇治とのスタイルの違いもなんとなく伝わってきてよいシーンですね。
  • 滝先生と話す月永爺。それを尻目に見て場を離れる求。
  • 1年生の衣装のほつれを治す黒江真由。
  • 演奏技術が例年より高いことは滝先生の発言から確からしい。
  • 樋口と揉める求。「源ちゃん先生は求のおじいちゃん…」で怒鳴ったことから、やはり北宇治のメンバーには知られたくない様子。
  • 三百六十五歩のマーチが流れていましたが、旗の色的に北宇治の演奏ではないかもしれません。「1年間」というテーマがReCodaにも通じて良い選曲だなあと思いました。
  • 演奏シーンはカットでしたが、これは尺とか作画リソースの都合上仕方ないでしょう。演奏シーンを入れるとなると、本番後のタケカワさんとの会話シーン+αが削られてしまうと思います。初心者の1年生が頑張っていたことを見せるという役割が同じなので。

サンフェス 本番後

  • タケカワさんに直接労いの言葉をかける麗奈。
  • フォローを入れたことに対して久美子がお礼を言っていますが、麗奈が「見てたの?」と返事していることから、あくまで麗奈の自主的な気持ちの表れだったのかなと思います。いいヤツになりすぎている。
  • 「高坂先輩マジ天使!」と言った後輩はどこの世代なんでしょうか。中世古香織がいた時期の吉川優子を見ているのは現3年だけだと思いますが、口伝されているんですかね。
  • 樋口を見かけて追いかける久美子と緑。

樋口との会話

  • 月永爺は話しやすくて皆から尊敬されているらしい。求のことを心配していて、樋口たちにも情報提供を募っている様子。
  • 求が避けている理由ははっきりしないが、姉の死が関係していると推測。

このタイミングでAパート終了。CMあったらここで気絶してた

  • 姉の死因は病気。落ち込む求のために、月永爺は別の高校から龍星に移ることにしたそうな。
  • 求の気持ちから逃げていたことを悔やむ久美子と緑。緑にフォローを入れる久美子と、その気持ちをありがたく受け取る緑の関係が良いですね。
  • 求としっかり向かって話すことを決意した緑。先輩らしい姿。

低音パート練~帰宅

  • 1年生へ指導する黒江真由。Aパートに衣装のほつれを直すシーンもありましたが、信頼を得て溶け込んでいますね。
  • 苗字を"腫れ物"にして特別扱いすることに不満のある奏に、「求君のこと気になるんだね」と煽る真由。驚きの表情に染まる奏は、図星だったのか、そうでないのか。
  • 真由はわざと煽っていて、空気を読む能力はあることが分かります。また、強豪校出身なので、源ちゃん先生と求の関係には気付いているかもしれません。
  • 求に転校話が来ていることを久美子に伝える滝先生。サンフェス本番前の源ちゃん先生とのやり取りはこの件ですね。
  • 緑には自分の気持ちを伝えなかった求。信頼されてなかったのかな、と落ち込む緑。

求との会話

  • 久美子が京阪宇治駅に着くと、改札後に待ち伏せする求。
  • 樋口から聞いたことを求に伝える。久美子は「半分は無理言って聞き出した」と言っていますが、あまりそういう印象は受けなかったので、樋口を庇っているのでしょうか。
  • 「指導者の孫」ということで起きたトラブルにより、好きだった吹奏楽への気持ちを欠いたまま病気で亡くなった、というのが真実。
  • 「姉が想像していた、楽しい吹奏楽をやる」が求のモチベーション。
  • 緑の姿が姉の想像していた"楽しい吹奏楽部"に重なり、変わらずに今のままでいてほしいと思ったから事情を伝えなかった。
    • 事実だけで胸いっぱいなので考察することはあんまりないかも。
      "月永"呼びを嫌がっていたのは、「指導者の知り合いの孫」であることが広まって、1期のオーディションで起きたようなトラブルを避けるためだったのでしょう。
      今の北宇治で同じようなトラブルが起きるとは思えないですが、求からすればそりゃ警戒しますよね。
  • 「気持ちは演奏に出るよ」。悩んでいる求を見抜いて声をかける久美子。
  • 姉・麻美子に連絡を入れる久美子。「生きてるならいい」は身内への久々の連絡として解像度高くて良い。

え~良すぎる

翌日~愛の挨拶

  • 爺ちゃんと樋口には説明して理解を得られた様子。
  • 緑に声をかけたが、その後の言葉を言い淀む求。緑は何も聞かず、「何か一緒に演奏しよう」とのみ答える。
    • 求から信頼されていないかもしれないと一晩悩んだ末、自分は求のことを信頼しようと決意した緑。たぶん作中で一番いいヤツ。
  • コントラバス二重奏の『愛の挨拶』。二人の演奏は、姉のいた月永家の部屋に届いていることでしょう。外からの音を聴きやすい椅子の角度や、開かれた窓が涙を誘います。

奏の感情を整理する

  • 前提として、奏は悪人ではない=理由なく本人の嫌がる"月永"呼びはしない、と思います。
  • "腫れ物"扱いすることに不満があることから、"月永"呼びしたほうがよいと思っており、さらに正確にいえば、求に"月永"呼びを気にしないでほしい(気にすることないのに)と思っているのではないでしょうか。

そうすると疑問なのは、『誓いのフィナーレ』のときも同様に思っていたか、ですね。

  • わざわざ「一歩引いて感情的にならず、うまく立ち回って敵を作らない」ようにしていた奏からすると、他人に特別な立ち回りを強いる求の態度が疎ましかったのでは。
    • これが正しいとすると、『誓い』中盤の久美子とのやり取りで北宇治には不当に人を嫌う存在がいないことを納得した後では、むやみに"月永"呼びをしていなかったのでは。推測の域を出ませんが。

では、改心した(仮)のにも関わらず今話で再び飛び出してしまったのはなぜか。

  • 1年生(佳穂)を庇って怒りの矛先を自分に向けるようにした。
  • 自分(奏)は考え方を変えられたのに、いつまで北宇治の人間を信用できないんだ、と感じた。

こんなところかなあ。100%すっきりしているわけではありませんが、何となく納得しました。より良い解釈があれば取り入れます。
上記考察は奏がガキでただただちょっかいをかけていた場合は崩壊します。

タイトル

  • 『きみとのエチュード
    エチュード=練習曲。(声のオタクだったので即興劇のほうが先に浮かび上がってきました)
    求と姉、あるいは求と緑のことなのでしょう。

おわりに

単話では1期から通して一番好きかもしれません。川島緑輝……。